はじめに

「もう、これ以上は耐えられない」そう感じて、このページに辿り着いたあなたへ。

世の中には、どうしても納得できない理不尽が溢れています。正当な主張が通らない、ルールを守らない人間がのさばる、誠実に生きようとする人間が損をする……。

そんな理不尽な状況にさらされ続けると、人は無力感に苛まれ、やがて「自分が悪いのではないか」と自責の念に駆られてしまいます。しかし、あなたが感じているその「やりきれなさ」は、あなたが決して間違っていないという、心からの叫びです。

今日は、カウンセラーの康明が、世の中の理不尽に押しつぶされそうになった時、あなたが屈することなく自分自身を守り抜くための対処法についてお話しします。

1. 「理解できない理不尽」を解明しようとしない

理不尽な攻撃や、支離滅裂な対応に直面したとき、真面目な人ほど「なぜ、こんなことが起きるのか」「相手はどういうつもりなのか」と、その理由を解明しようとします。

しかし、世の中には「論理の通じないバグ」のような存在や状況が確実に存在します。悪意を持って石を投げる人間に、まともな動機はありません。あるのは、ただの空虚な執着だけです。

「理解不能なもの」を理解しようとエネルギーを注ぐのは、砂漠に水を撒くようなものです。

まずは、「これは解く必要のない、壊れた問題である」と定義し、思考のループを強制的に断ち切りましょう。理解しようとしないことこそが、最初の防御策です。

2. 理不尽に対する「怒り」を、盾として活用する

「怒ってはいけない」「寛大でなければならない」そんな言葉で、自分の感情に蓋をしていませんか?

理不尽に対する激しい怒りは、あなたの尊厳が侵されていることを知らせる、大切なガードシステム(自己防衛反応)です。「私は、こんな扱いを許さない」という強い拒絶反応は、あなたが自分自身を見捨てていない証拠でもあります。

その怒りを、相手への攻撃ではなく、「自分を安全な場所へ避難させるためのエネルギー」に変換してください。

戦うことだけが強さではありません。自分を守り抜くために、その場から距離を置くことも、立派な戦略です。怒りのエネルギーで、自分と理不尽の間に、強固な盾(境界線)を築きましょう。

3. 世界を「自分」という最小単位に絞る

理不尽に押しつぶされそうな時、世界はあまりに広く、敵意に満ちているように感じられます。そんな時は、意識の解像度をぐっと上げ、「今、ここにある自分」だけに集中してみてください。

温かいお茶を一口飲む。深く、ゆっくりと呼吸を繰り返す。清潔なシーツに身を沈める。

理不尽な外の世界は変えられなくても、あなたの「今この瞬間」の快適さは、あなた自身がコントロールできます。

世界中の誰があなたを否定しようとも、あなただけは、あなたの味方であり続けてください。自分という最小単位の世界を快適に保つことが、嵐をやり過ごす鍵です。

結びに:夜をやり過ごす、ということ

理不尽への本当の勝利とは、相手を屈服させることではありません。理不尽にさらされても、あなたが「あなた」であり続け、明日もまた、陽の光を浴びることです。

今夜は、理不尽な出来事への「デバッグ作業」をすべて停止しましょう。

どんなにひどい嵐の中でも、あなたの心の灯台は、消えることなくあなたを導いています。今はただ、その光のそばで、静かに身体を休めてください。